Kawasakiがスーパーチャージャー搭載『Ninja H2R(Ninja H2)』を発売!

なんとスーパーチャージャー搭載のバイクの登場です!
過去にターボチャージャーを搭載したバイクはありましたが、スーパーチャージャーはあったでしょうか!?
(もしかするとあったかもしれません。)
このバイクの記事を書店で読んだときは、正直ちょっと興奮しました。それぐらいのインパクトがあると思います。

日本ではまだ発売の予定がないようですが、Ninja H2はストリートモデルで、米国での販売価格が発表されました。価格は2万5,000ドルです。

Ninja H2R

Ninja H2Rとはどんなバイクか?

行動走行ができないサーキット専用車です。受注生産(すでに受注は締め切られている)で価格は5,400,000円(税込み)!
最大出力は通常、228kW(310PS)/14,000rpmで、さらにラムエア加圧時は、240kW(326PS)/14,000rpmというモンスターマシン。やってくれます川崎さん。

なんといっても注目はスーパーチャージャー

スーパーチャージャーとは、エンジンの駆動力を使ってタービンを回し、吸気を加圧しより多くの酸素と燃料を燃焼室に送って大きな出力を得ようとするもので、主に車用の過給気でした。

Ninja H2Rのスーパーチャージャータービン
Kawasaki HPより

一方ターボチャージャーは、エンジンの排気ガスでタービンを回すことで、加給するものです。
ターボチャージャーは一般的に排気ガスの量が多くなって初めてタービンが回りだすので、「ターボラグ」という出力が出るまでのラグがあるのに対し、スーパーチャージャーはエンジンの回転でタービンを回すので、低回転からスムーズに加圧されます。

欠点としては、エンジンの力を使ってタービンを回すため、どうしてもパワーをタービンを回すことに使う必要があり、パワーロスが発生してしまいます。

Ninja H2R

今回H2Rのスーパーチャージャーはインペラの駆動に遊星ギアを採用することで出力損失の最小化と、機構のコンパクト化が図られています。
タービンの直径は69mm、12枚のブレードを持つインペラ。圧送能力は、200リットル/秒、吸入気のスピードは秒速100m、その時の圧力は大気圧の2.4倍にもなります。

フレームはアルミではなくトレリスフレームを採用

フレーム
Kawasaki HPより

フレームは一昔前までの分厚い「アルミ」ではなくトレリスフレームを採用。
走行中の外乱からくる衝撃をしなやかに“いなし”減衰させます。スーパーチャージドエンジンの高出力を受け止めつつ、ハイスピードライディングに必要な「柔と剛」を高次元でバランスしています。

Ninja H2Rの主要スペック

名称:Ninja H2R
全長×全幅×全高:2,070mm×770mm×1,160mm
ホイールベース:1,450mm
シート高:830mmm
乾燥重量:216kg(重量と表記)
エンジン形式:水冷4ストローク並列4気筒/DOHC 4バルブ(過給機:遠心式スーパーチャージャー)
ボア×ストローク :76.0mm×55.0mm
総排気量:998cm³
圧縮比:8.3:1
最高出力:228kW(310PS)/14,000rpm ラムエア加圧時:240kW(326PS)/14,000rpm
最大トルク:165N・m(16.8kgf・m)/12,500rpm
燃料供給装置:フューエルインジェクション
燃料タンク容量:5.0L
トランスミッション:常噛6段リターン
クラッチ形式:湿式多板
フレーム形式:トレリス
キャスター / トレール:25.1°/108mm
フロントフォーク:-
リアサスペンション:-
ブレーキ形式(前 / 後):デュアルディスク330mm(外径) / シングルディスク250mm(外径)
タイヤサイズ(前 / 後):120/600 R17 / 190/650 R17

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