Kawasaki ZZ-R1100
GPZ900RからGPZ1000RX、ZX10、ZZ-R100と進化を遂げてきたカワサキのフラッグシップは、ZZ-R1100へと進化、レーサーレプリカブームや二キッドブームの中にあってもその人気はゆるぎないものだった。そしてそのフラッグシップが追い求めてきた最高速度は300km/hオーバー。
開発に当って重視されたのは、250km/h以上での安定性。エンジンはGPZ900Rから進化し続けた水冷DOHC4気筒エンジン。さらに、走行風圧によりエアクリーナーとキャブのフロートを加圧して出力を上げる「ラムエアシステム」を採用している。
ZZ-R1100の歴史
1989年の東京モーターショーで発表され、よく90年にC1がデビュー。当初ツアラー然とした地味な外観もあり、あまり注目を集めることはなかったが、バイク雑誌での高評価で次第に注目される。
91年C2、92年c3と毎年のように改良を加え、1993年にD1としてフルモデルチェンジを行う。注目すべき変更としてはラム圧機構の吸気口が二つになっている。
その後は大きな変更はなく2001年まで生産された。
ZZ-R1100の特徴
やっぱりエアラムシステムはZZ-Rの特徴の一つでしょうね。これは、フロントカウル下のエアインテークから走行風圧によってエアクリーナーとキャブのフロート室を加圧し、中高速域の出力特性を向上させるシステムです。
ターボやスーパーチャージャーと目的は同じでしょうか。
主要スペック(94年 D2)
エンジン型式:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
ボア×ストローク:76.0×58.0mm、総排気量:1052cc、圧縮比:11.0:1
最高出力:147PS/11,500rpm、最大トルク:11.2kg-m/8,500rpm、
キャブレター:ケイヒンCVKD40×4
燃料タンク容量:24L
オイル容量:-L
全長:2,165 全幅:730 全高:1,205mm
ホイールベース:1,495mm、最低地上高:110mm、シート高:780mm
車両重量:233kg(乾燥)
変速機:常時噛合式6段リターン
フレーム形式:ダブルクレードル
キャスター角:26°30’
トレール:107mm
タイヤ前:120/70ZR17、後:180/55ZR17
ブレーキ前:油圧式Wディスク、後:ディスク
懸架方式前:- 、後:-