Kawasaki GPZ900R

1986年公開、トムクルーズ主演の映画「TOP GUN」でバイク好き以外にも知られることになったバイク。当時、私も映画を観て興味がわいたうちの一人です。
しかし、実際GPZ900Rの人気はそれからも続き、なんと2003年まで生産されるロングセラーバイクとなりました。

GPZ900R

GPZ900Rの歴史

それまで川崎のフラッグシップであったGPZ110は、重量が重く運動性能面で劣っていた。そこでよりコンパクトで機敏さを兼ね備えたモデルを開発することとなる。
新開発の水冷のDOHC16バルブ並列4気筒908ccエンジンを搭載したGPZ900R(A1)が1984年に発売される。
乾燥重量は228kg。最高出力は115psを発揮し、最高時速は250km/hをマーク、当時としては一流の性能であった。

当初日本では排気量の自主規制により1991年までGPZ750Rが販売されていたが、人気は根強く海外へ輸出した車両を輸入する「逆輸入」という形で日本でも乗られていた。
以降細かなマイナーチェンジを続け、A16の2003年まで生産されることに。

実質的にA7に機能的なモデルチェンジを終了し、A8以降は細かな仕様変更やカラーリングの変更のみ。
ちなみにTOP GUNは1985年のA2型です。

当時の最新技術を投入

エンジンは水冷第一世代の4気筒DOHCエンジン。ヘッドにあるカムシャフトを駆動するチェーンを左端に配置する「サイドカムチェーン」方式を採用し、エンジンへの吸気をよりストレートに保つことに成功。

当時としては珍しい、2次振動バランサーを採用し、エンジンの振動を抑えることに成功したことで、エンジンをフレームの一部として活用するダイヤモンド式フレームを採用。車体の定住進化にも一役買っている。

また、空気抵抗を抑えるフルカウルを採用しつつも、エンジンをみせるデザインを採用。川崎らしい無骨さも併せ持つデザインになっている。

中古車購入のポイント

A8以降は国内でも販売が開始され日本仕様も存在するが、馬力が86psと逆輸入車の108psと比べ小さい。したがって人気は逆輸入車に集中し、同じ年式・程度であれば5~10万円程度の差がある。

すでに旧車の部類に入りつつある車種がゆえに、程度のいい個体を見つけるのは難しい。左側にカムチェーンがあることからエンジンヘッドのプラグホールあたりに水がたまり錆びることが多い。

エンジンで言うと、カムシャフトとロッカーアームのスリッパー面間の潤滑不良から「カジリ」を生じやすく、弱点の一つに挙げられるが、素人がなかなか「カジリ」を把握することは難しい。

もともとエンジン音が大きいため、店の人に「こんなもんですよ」といわれれば、そうかと納得するしかない。周りに乗っている人がいれば音でわかるかもしれない。

主要スペック

エンジン型式:水冷4ストローク4気筒DOHC4バルブ、ボア×ストローク:72.5×55.0mm、総排気量:908.2cc、圧縮比:11.0:1、最高出力:115PS/9,500rpm、最大トルク:8.7kg-m/8,500rpm、
キャブレター:CVK34
燃料タンク容量:22L
オイル容量:4.0L
全長:2,200 全幅:750 全高:1,215mm
ホイールベース:1,495mm、最低地上高:140mm、シート高:780mm
車両重量:228kg(乾燥)
変速機:常時噛合式6段リターン
キャスター角:29°00’
トレール:114mm
タイヤ前:120/80V16、後:130/80V18
ブレーキ前:油圧式ダブルディスク、後:油圧式シングルディスク
懸架方式前:テレスコピック式、後:スイングアーム式

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